国際シンポジウム「歴史都市の空間・文化・持続再生」会場風景

国際シンポジウム「歴史都市の空間・文化・持続再生」2012/12/3,4

開催情報

イベントタイトル
(和)国際シンポジウム「歴史都市の空間・文化・持続再生:都市インフラおよび〈領域〉的視座の国際比較」
(英)International Symposium “Space, Culture, and Regeneration of Cities in History: From the Viewpoint of International Comparison of Territory and Infrastructure”
主催者
〔主催〕2009-2012年度科学研究費補助金・基盤研究(A)「都市インフラストラクチャーの史的比較研究」(研究代表者:伊藤毅)
〔後援〕東京大学グローバルCOEプログラム 「都市空間の持続再生学の展開」
基本情報
〔会期〕2012年12月3・4日
〔会場〕東京大学工学部1号館15号教室(入場無料・当日先着順・定員100名)
〔Web〕http://symposium2012.itolab.org/ (掲載期間終了)
〔言語〕英語・通訳なし
〔関連刊行物〕プロシーディングス
〔来場者〕80名余

趣旨

今世紀に入って12年を経過した現在、人間の居住を取り巻く状況は世界の至るところで深刻な危機に瀕している。その要因は災害、環境汚染、都市文化の衰退など多岐にわたる。この国際シンポジウムは、とりわけ歴史研究に従事する研究者の専門的な知見の交流を通じ、こうした多様な問題に直面する我々が拠って立つ場所を確認し、さらには都市研究の新たな視座を探ろうとするものである。

国内に加えて海外(オランダ、イタリア、フランス)より建築史・文献史・考古学の専門家を招き、歴史的観点からみた都市空間の諸相、都市のインフラストラクチュア、さらに都市を包含する領域的ひろがりと人間の関わりについて、多角的な議論を交わすことを企図している。

低湿地の改良や山岳の資源化といった具体的事象から、環境への介入を支える物理的インフラ、さまざまの社会的機構と動因、そしてあらゆる関係の結節点としての都市そのものへ。多様な論点への往還を契機として都市への眼差しを新たにし、来たるべき都市のあり方を考えるときのひとつの参照点とすることを期待している。

プログラム

12月3日

イントロダクション/伊藤毅(東京大学)
基調講演/陣内秀信(法政大学)
Evolution of the Method for Urban and Territorial Studies Based on History and Ecology

« 第1部 水と領域 »

ジャンカルロ・パーバ(フィレンツェ大学)
Democratic Water: From the ‘Watershed Democracy’ to the Participatory River Planning
ヒレス・デ・ランヘン(オランダ・フリースラント州/フローニンゲン大学)
On the Origin and Shape of Medieval Villages and Towns in Friesland, the Netherlands: The Settlement Structure of Leeuwarden 450–1435 AD.
杉浦未樹(東京国際大学)
Small Cities in the Waterland. Reconsidering Friesland’s Urban Network 1750-1850
ジャン=ルー・アベ(トゥールーズ大学)
Conquest of Lowland and Local Society in the Medieval France

« 第2部 山と領域 »

マッテオ・ダリオ・パオルッチ(法政大学)
Rural Landscape and Settlement in Veneto
伊藤毅(東京大学)
Spatial History of Mountainous Territory in Japan
初田香成(東京大学)
Mountains as Resources: Formation of Mining City, Aikawa in Sado Island
野口昌夫(東京藝術大学)
Formation of Historical Small Cities and Territory in Toscana—The Magra Valley in Lunigiana—
加藤玄(日本女子大学)
Power over Bastides and Mines in Medieval Languedoc

12月4日

« 第3部 文化と技術 »

加藤耕一(東京大学)
Stone Quarries and the Construction in Medieval France
坂野正則(武蔵大学)
The Bishops and Their Influence over Territory in Early Modern France
ジャック・トマス(トゥールーズ大学)
The Double Transportation Revolution in Languedoc and its Consequences, 1650-1880
中島智章(工学院大学)
Reorganization of Territory in the Low Countries by the Construction of the Urban Fortifications in the 17th century
ハンス・ファン・メーレンドンク(フリースラント州)
International Collaborative Activities in Friesland
赤松加寿江(東京大学)
Villas and the Arno Basin in Tuscany
渡辺真弓(東京造形大学)
“Prato della Valle” in Padova: A Remarkable Space Regenerated from a Damp Area
パオラ・ファリーニ(ローマ大学)
Conservation Technology of Cultural Landscape
総合討議
総括コメント/吉田伸之(飯田市歴史研究所)

A Peripheral of Traditional City “Edo” and “Territorial Structure” (「伝統都市・江戸の周縁と地帯構造」)

刊行物

  • Society of Urban and Territorial History (ed), Space, Culture, and Regeneration of Cities in History: From the Viewpoint of International Comparison of Territory and Infrastructure, Proceedings of the International Symposium in Tokyo, 3–4 December 2012.

事務局

特記なき者は東京大学・伊藤研。

  • 主宰:伊藤毅
  • 名誉幹事:陣内秀信(法政大学)・吉田伸之(飯田市歴史研究所)
  • 幹事:赤松加寿江・初田香成
  • 実行委員長:東辻賢治郎
  • 実行委員:小島見和・高橋元貴・福村任生・宮脇哲司
国際シンポジウム「歴史都市の空間・文化・持続再生」配布物

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