日仏二国間交流セミナー「空間・身分・制度ー日仏都市史のパースペクティヴ」2013/11/22,23

開催情報

イベントタイトル

（和）日仏二国間交流セミナー「空間・身分・制度ー日仏都市史のパースペクティヴ」
（仏）Actes de la deuxième partie du colloque franco-japonaise d’histoire urbaine, « Espaces, Statuts et Institutions: Perspectives Franco-Japonaises en Histoire Urbaine »

主催者

〔組織〕東京大学大学院工学系研究科＋社会科学高等研究院・日本研究所（EHESS・CRJ）
〔主催〕「二国間交流事業セミナー」日本学術振興会（JSPS）＋Le Centre National de la Recherche Scientifique （CNRS）

基本情報

〔会期〕2013年11月22・23日
〔会場〕パリ第4大学（ソルボンヌ）・ロランムニエ研究所 G647（入場無料・当日先着順）
〔言語〕第Ⅰ部: 仏語・日本語、第Ⅱ部: 英語、通訳なし
〔関連刊行物〕プロシーディングス［第Ⅱ部］
〔来場者〕30名余

趣旨

本セミナーの主題は「伝統都市のイデア・インフラと分節的な社会=空間構造」であり、この間の文理融合の形により進展した都市史研究のプラットフォーム構築を一段と鞏固にする一環として、海外との研究交流基盤の進展を目標としている。すでにセミナー主宰者によって日仏間での研究交流がつづけられてきており、日仏での研究集会の開催や書籍化（別冊年報都市史研究『パリと江戸』［山川出版社、2009年］、『伝統都市を比較する』［山川出版社2011年］）によって一定の成果をあげてきた。今回はさらに日仏都市史の若手研究者を加え、新たに日仏間での歴史学・建築史学をめぐる研究交流を実践していくために取り組むものである。

第Ⅰ部では2011年の『アナール』特集：日本近世における身分的周縁 （« Annales. Histoire, Sciences Sociales: Les statuts sociaux au Japon (XVIIe-XIXe siècle) », 66e année, 2011/4.）に掲載された4本の論文の書評を行い、第Ⅱ部では3つのセッションにわけ15名の日仏都市史研究者による研究報告を行った。

その後、本セミナー成果をうけて、2014年3月5,6日に大阪市立大学にて国際円座「伝統都市の比較類型史－日本とフランスの場合」が開催された。（詳細はこちら）

プログラム

11月22日

問題提起／ギヨーム・カレ（社会科学高等研究院・日本研究所）

第Ⅰ部 日本近世の社会と身分 ―Annales 日本近世史特集の論評

書評1／フランソワ=ジョセフ・ルッジウ（パリ第4 大学、ソルボンヌ）

書評2／エリー・アダッド（フランス国立科学研究センター）

リプライ1／塚田孝（大阪市立大学）

リプライ2／吉田ゆり子（東京外国語大学）

リプライ3／森下徹（山口大学）

リプライ4／吉田伸之（東京大学［名誉教授］）

第Ⅱ部 都市史学会設立と新たな交流ステージ

問題提起／伊藤毅（東京大学）

セッション1 構造とインフラ

ダニ・サンドロン（パリ第4 大学、ソルボンヌ）

グレゴリー・ショーメ（パリ第4 大学、ソルボンヌ・博士課程）

Cellars of Paris, “under the cobbles, cellars!”

加藤耕一（東京大学）

City Walls of Paris and the History of Urban Construction: A Contrast between Middle Ages and Modern Ages

髙橋元貴（東京大学・博士課程）

The Dynamic Nature of Waterside Space in Edo: Silting and Dredging along “Furumachi no kashi”

ソフィー・ルキュラン（リール第3 大学・博士課程）

Street Lighting in the Kingdom of France (18th century)

赤松加寿江（東京大学）

Construction and Abandonment of Loggia in Florence

11月23日

セッション2 表象と空間

フロレンス・ブリヨン（パリ第1 大学、パンテオン・ソルボンヌ）

Changing Paris street names during the second Empire, the Commission Merruau, 1862.

クラリス・コロム（グルノーブル大学）

The Origins of the City

小島見和（東京大学・博士課程）

Space Configuration around Étangs in Bas-Languedoc: An Analysis of a Rare Picture Map from the Sixteenth Century

アドリアン・ピトール（パリ第4 大学、ソルボンヌ）

Studying a multifunctional place : the example of the Palais of Paris

セッション3 権力と社会

高澤紀恵（国際基督教大学）

The Sacred Artisans and St. Paul Parish

ユーリ・カルボニエ（アルトワ大学）

The People of the building trades in Paris in the 18th century

メラニー・トラヴェルシエ（リール第3 大学）

“Move on, The show is about to begin“. Policing the theatre and urban order : Traffic flows around theatres in Enlightenment Naples

小松愛子（東京大学）

Official Purveryors and Retailers who Handled the Demands of Daimyo Retainers in Edo

岩淵令治（学習院女子大学）

Relationship between the Samurai and Urban Societies in Castle Towns in Japan

刊行物

• Le Centre de Recherches sur le Japon (CRJ) of L’École des Hautes Études en Sciences Sociales (EHESS) and School of Engineering, The University of Tokyo (eds.), Espaces, Statuts et Institutions: Perspectives Franco- Japonaises en Histoire Urbaine, Proceedings of the Bilateral Seminars between France and Japan about Urban History [the Second Part], in Paris, 22–23 November 2013.

主宰

• 伊藤毅、ギヨーム・カレ、吉田伸之、フランソワ=ジョセフ・ルッジウ、高澤紀恵